ウエアハウス DEAD STOCK BLUE(デッドストックブルー)シリーズから、早くも新モデルが登場です。
2020年は25周年モデルに、DSB(デッドストックブルー)とハイペースで新作を出してきましたが、2021年も明けたばかりで、3モデルも新作発表とは予想外です。
新モデルは1901年、1915年のジーンズの黎明期を復刻したbefore1915シリーズ(と言うらしい)、1001ZXXになります。
ウエアハウス DEAD STOCK BLUEシリーズとは
詳しくは別記事にまとめていますが、簡単にいうと現在のウエアハウスの最高峰モデルです。
モデル名から分かるように、デッドストックのデニムの色合いを再現したもので、酸化剤を入れているのではないかというのが大よその見解です。
WAREHOUSE(ウエアハウス)から正式なリリース情報は出ていないようですが、25周年の記念デニムのリリースは続くようです。〇周年記念のデニムも最近は特別感のないデニムだと思っていましたが、今回のデニムはパーツのカスタマイズなどで[…]
色落ちサンプルもまだ出ていない状況なので、今最も色落ちした状態を見たいデニムではないでしょうか。
DEAD STOCK BLUE 1001XX(1901年モデル)
WAREHOUSE 1001XX 1901MODEL
価格:37,400円(税3,400円)
★NEW 5.85番×7.5番
天然インディゴロープ染セルヴィッチデニム
ベジタブルタンニングディアスキンラベル
特徴
天然インディゴをロープ染色したもので、はっきりと残るナカジロ部分とのコントラストは、独特のクラシックな雰囲気を持っています。バックストラップの三角形の歪な縫製はそのままに、サスペンダーボタンと合わせて、そのまま再現しています。打ち抜きリベットはその中心の凹みも再現しました。
(Warehouse インスタグラムより)
今回発売モデルの中で最も異色なデニムです。
やや赤みが強い天然インディゴが印象的ですね。ベルトループなし、裾もシングルステッチとアーリー時代のデニムを復刻しています。
注目すべきは 「5.85番×7.5番」で織られた生地。
昨年発売された1001XXは「7.5番手×7.5番手」とバナーデニムよりも軽い生地に注目していましたが、今回は5.85番手という太い糸を使用してきたこと。
通常デニムは経糸×横糸で編まれていて、経糸がインディゴ染めしてあります。
「5.85番×7.5番」は経糸×横糸だと思うので、インディゴで染めた糸がこれまでになく太いということ。
1901は天然インディゴを使用しているのでアタリが付きにくいと思うのですが、糸が太い分、アタリが出やすいかもしれません。
ただ糸が太いため経糸の中白が出てくるまで時間がかかるので、洗いが多いとノッペリした色落ちになるのではないかと思います。
ヘビーオンス系のデニムの色落ちをしながらも、デニム全体としては14オンス弱ぐらいを保っている。
この織り糸の太さの違いが、どう色落ちに影響してくるのか見物です。
DEAD STOCK BLUE 1001XX(1915年モデル)
WAREHOUSE 1001XX 1915MODEL
35,200円(税3,200円)
★インディゴデニム…NEW 7.5番×7.5番 50%天然インディゴセルヴィッチデニム
ベジタブルタンニングディアスキンラベル
チェーンステッチ(還縫い)とオーバーロックをこの時代から使用することで、縫製工場の効率化が図られたというだけではなく、誰が縫っても同じものが出来上がるという「量産」の概念が出来上がった時代といえます。
デニムは合成インディゴと天然インディゴを50%ずつ配合したもので、ナカジロをしっかりと残したロープ染色を施しました。
このデニムのインディゴも「量産による均一性」が求められ始めた時代背景を映し出しています。工業製品とはいえまだ牧歌的な製法も随所に残り、1本針ならではの鋭角的な飾りステッチも特徴です。
(Warehouse インスタグラムより)
特徴
生地は既に発売されているDSB1001XXと同じ「7.5番×7.5番」と、13オンス未満の軽い生地を使用していますが、天然インディゴを50%使用。より青さが際立つ色落ちになりそうです。
生地が軽く青っぽい色落ちとなると、夏に穿くと丁度よいデニムになりそうです。
DEAD STOCK BLUE 1001XX(1940年代モデル)
WAREHOUSE 1001ZXX MODEL
31,900円(税2,900円)
7.5番×7.5番 ピンクセルヴィッチデニム
鉄製タックボタン ベジタブルタンニングディアスキンラベル
★GRIPPER ピンロックファスナー
1950年代中頃に発売されたといわれているジッパーモデルですが、こちらはレザーパッチのセンターループ、片面ピスネームが付くという極めて初期のモデルです。
1950年代における、極めて旧い年代に製造されたものらしく、武骨なディテールが色濃く残っています。(Warehouse インスタグラムより)
今回のデッドストックブルーについて
個人的にシンチバックが付いたモデルの、お尻がポコッと出て腰回りにゆとりがあるシルエットが好きなので、かなり惹かれるものがあります。
特に1901モデルは、生地も新しいものなので穿いてみたいですね。ただ天然インディゴ×ウエアハウスの生地は、普通に穿くと色落ちした時の雰囲気に欠けるだろうなーと思います。
ウエアハウスのデニムは、色落ちした時の粘りがないんですよね。
ただかつての酸化デニムは黒っぽく色落ちしていたので、DSBならでは色落ちに期待でしょうか。
それにしてもベルトループが付いていないモデルを2作も出してくるとは、ウエアハウスも強気ですね。
ちょっと怖いけど大きめのサイズを選んで、シンチバックを絞って穿くと良い雰囲気になるかなーと妄想中。ただ価格も価格なので、思いつきで買うには勇気が要りますね。
※4月30日追記
予約状況が芳しくなかったのでしょうか。ベルトループ付きのモデルが追加されました。
https://www.ware-house.co.jp/?pid=158788703
長い年月をかけて変化していくデニム。ヴィンテージデニム独特のインディゴカラーは、酸化が主な要因と考えられています。ウエアハウスのウォーレンは、そのインディゴの酸化処理を施した、画期的なシリーズでした。こちらは良い具合にメリハ[…]