WAREHOUSE DEAD STOCK BLUE – 新ラインはオーバースペックから脱却したデニムか?

WAREHOUSE(ウエアハウス)から正式なリリース情報は出ていないようですが、25周年の記念デニムのリリースは続くようです。

〇周年記念のデニムも最近は特別感のないデニムだと思っていましたが、今回のデニムはパーツのカスタマイズなどではなく、別ラインとしてのデニムようです。

WAREHOUSE DEAD STOCK BLUE

アースマーケットさんのショッピングページからの引用情報です。

DEAD STOCK BLUE
https://store.shopping.yahoo.co.jp/earthmarket1/s1000xx.html

それは「時間」が生み出す「BLUE」。アメリカの風土が生んだ「DEAD STOCK BLUE」。ゴーストタウンに佇む、時が止まったままのジェネラルストアの店内。人が入るのを拒むかのような淀んだ空気のなかで、堆積した時間。

長い間、主人を待ち続けたオールドストックのデニム衣料。ベールに包まれるようにスタッキングされたそれらは一見、新品にみえる。そんなデニムたちは、時間とともに人知れず「熟成」している。

インディゴは、遠い昔に染められ、織りあがったその時のブルーから、「デッドストックブルー」に酸化しているのだ。「時間」の経過に裏打ちされた、デニム生地に宿る独特の佇まいを25年積み上げてきた全ての技術を駆使して再現しました。

革ラベル、ボタン、リベットから縫い糸、そして縫製に必要なミシンのセットアップまでも、「これ以上はない」と言い切ることができるまでに、心血を注いで作り上げた最高峰のレーベルです。

2020年、25周年を迎えるこの秋に、一番お見せしたいのは数量を限定した何かではなく、
積み上げた技術が土台となる「最高峰」です。

「お前たちの探しているものはWAREHOUSEにある」
創業者の塩谷兄弟が ウエアハウスを立ち上げる前、渡米したアメリカでヴィンテージディーラーから言われた言葉です。

まさにその言葉にふさわしい「DEAD STOCK BLUE」。あのときWAREHOUSEで見た、魂を鷲掴みされるかのような衝撃を・・・WAREHOUSEが25年をかけて到達した最高峰の頂です。


ウエアハウスの力の入りようを感じますね。

本文中にあるように25周年の限定アイテムとしてではなく、25周年のタイミングでリリースされたデニムのようです。限定商品ではなく最高峰のレーベル。品番から察するに今後のレギュラー商品になるようです。

DEAD STOCK BLUE S1001XX

DEAD STOCK BLUE S1001XX
https://store.shopping.yahoo.co.jp/earthmarket1/s1000xx.html

WAREHOUSE(ウエアハウス) S1000XX DEAD STOCK BLUE

6.7 番 ×6.6 番 ピンクセルヴィッチ WW2 デニム
鉄製タックボタン 銅メッキボタンバック
鉄製銅メッキリベット
レーヨン 100 %先染ピンクピスネーム
ベジタブルタンニングディアスキンラベル
ペンキプリントステッチ

特徴

大戦モデルのようですね。セルヴィッチはピンク耳で、生地の雰囲気も重厚な印象です。糸の番手から察すると14.25ozぐらいありそうです。線落ちはあまり走らない気がしますね。

ウエアハウスも完全レプリカを謳いながら、生地や染めを結構独自に変えていると思いますが、大戦モデル辺りの生地を忠実に再現して、インディゴを酸化させているのでしょうか。

個人的にはレーヨンタブなし、白耳だったらいいのになーと思いました。

 

1000XX

WAREHOUSE 1000XX DEAD STOCK BLUE

7.5 番 ×7.5 番 ピンクセルヴィッチデニム
鉄製タックボタン 銅メッキボタンバック
鉄製銅メッキリベット
レーヨン 100 %先染ピンクピスネーム
ベジタブルタンニングディアスキンラベル

特徴

個人的にはこちらの方が大注目ですね。生地の番手が7.5 番 ×7.5 番。

バナーデニムが7番 ×7番だったので、このデニムは12.75ozぐらいで、洗いをかけて生地が縮んだ13.5ozぐらいになる算段でしょうか。オンスが低い方が好きな僕としては、これは嬉しい限りですね。

DEAD STOCK BLUEのコンセプト

完全に個人的な憶測ですが、本当の意味で当時のデニムを現代に蘇らせようとしていることだと思います。

90年代~00年代はレプリカジーンズといいつつも、現在の環境で穿いてもヴィンテージのようなアタリが出るようにされていると思います。オーバースペックと云われている由縁の部分です。

ヴィンテージの色落ちは労働時に穿かれたり、日常的に力仕事があって、土やホコリと触れるのが当たり前だったからこそのものだと思います。

実際にリーバイスのxxを穿いている人は、普通に穿いてもヴィンテージのようには色落ちしないと言っていますし、LVCシリーズの色落ちなどを見ると、日本のデニムはオリジナルの路線を進んでいて、ワンウォッシュをピークに完成されていると思います。

オーバースペックからの脱却がトレンド

one piece of rockのSシリーズ、Hand onのデニムなど、生地や色落ちも含めてオリジナルに近いものが増えてきていると思います。

元々オリジナルっぽい方向性だったJeladoさんも、更にオリジナルの再現性を進めたデニムを発売予定。要は普通に穿いてもバキバキに色落ちがしないデニムが今後のトレンドになってきています。

ウエアハウスのバナーデニムも比較的そういった方向性だったと思いますし、one piece of rockの人気なんかを見ていると、オリジナルの忠実な復刻の市場が出来上がってきています。

普通に良い色落ちをするのが当たり前になってしまい、正直こういったデニムを購入するメイン層は欲しいデニムないという状態に陥ってしまったところに、本当に長く付き合ええて、背景の物語があるデニムがウケているということでしょう。

そこら辺を見越しての、ウエアハウスも満を持しての発売となったのかなというのが想像するところです。

個人的にこの状況はウエルカム。1000XXきっと買いますね。

シルエットは現代的にしてくれればなー、最高なんですがね。