TCBジーンズ10周年はラングラー11MWプロト「Working Cat Hero Jeans」

TCBジーンズから念願の?ラングラーモデルが発売されました。

「念願の?」と書いたのは、普段ラングラーモデルを意識することはあまりないのですが、いざ発売されると急激に欲しくなるモデルだからです。

ちなみに10周年というキーワードで発売はされていますが、限定モデルとは書かれていないのでしばらくは継続販売されるのではないかと思っています。

TCB Working Cat Hero Jeans

Levi’sやCowboy時代の右綾Leeは今まで作りましたがTCBでは左綾は初めてです。
今までのノウハウの蓄積は使えないので一から考えることになりました。Wranglerは3大ブランドと言われながら他の2社に比べて意外と歴史も浅くWranglerネームとして考えると75年になります。 後発だけど生機なのかな?って色々探ってる時、当時のGIMMIE BOOK観てると面白いページが有りました。
カウボーイの格好をした子供が 「このジーンズはサンフォライズドされてるからママが洗いやすいって言ってる』 って、正直古着だけだと、この生地の仕上げ方法までは探れてなかったのですが、小さいカウボーイのアドバイス通りサンフォライズドをしております。経9番緯9番の11.6ozになります。

Vintageの11MWという品番も11ozの生地を使ってるところから来ているようです。左綾なので綾が立ち、ムラの長さも長いので、Levi系よりも線で色落ちします。サンフォライズド加工はしておりますが、毛焼きとスキューは入れて無いので、Vintage同様に捩れは生じます。実物のWranglerビンテージを見ても、そういった捻れや縦落ち感はやはり見られますよね。 (TCB商品ページより)

ベースになっているのは11MVラングラーモデル。
正直穿き込まれていないラングラーって、ノッペリとしていて、穿き始め1年ぐらいはしんどいなーと思っていたのですが、写真を見るとワンウォッシュで生地感やパッカリングも出ていい雰囲気です。

価格

23,540円

サイズ・シルエット

分類としては、少し細身のストレートジーンズになります。股上は一般的なジーンズくらい(TCB製品に於いては50’sと同等)、ワタリや裾幅は66モデルのように少しスリムになっています。スリムテーパードというほど、膝下の絞りは効いていませんが、きれい目なシルエットだと言えます。
サンフォライズの影響もあってか、表記サイズに対してのサイジングは通常のTCBより大きめですね。
40年代のモデルとすると、同年代のリーバイスモデルと股上同等。ワタリ幅は少し細め。そこから裾にかけてテーパードが入っているのが特徴でしょうか
▼着画はTCBさんのブログにありです。
http://tcbjeans.com/2022/04/25/36976

このデニム発売の経緯

今回ラングラーのデニムを造るにあたるエピソード。
やっぱりこういうストーリーがある物って、なんかアガっちゃいます。以下のページあたりで紹介されていますので、見てみてください。

ポイント・感想

このデニムを買うかどうかってことなんですが、まず11.6ozの生地は個人的にかなり熱い。

これまで他のブランドから発売されたプロトタイプ。ウエアハウスなら14oz以上ありましたし、色落ちがラングラーというよりリーバイスとリーを足したような感じだったんですよね。
(シュガーケーンが昔販売していたのは、オンス高くてもラングラーの雰囲気でしたが)

TCBの生地はほどよく凹凸があり色味も青っぽい。現代の環境で着用してもラングラーっぽさが充分に出る気がします。

またパーツもそそるんですよね。

シルエットは股上深いので、どっかなーと思うところはありますが、テーパードしているの収まりは良いでしょう。

やっぱり希少性があるラングラーモデルということも加味すると、買いですかね。

色落ちは遅いと思うので、3ヵ月ほど穿き込んで週1ローテぐらいに入れるのがいいかなーと思っています。