シンプルなTシャツスタイルでポイントになる素材と製法。しっかり作られたプロダクトは着ていて心地良いですし、着た時の満足感が違います。
このページでは、アメカジブランドではお馴染みの「吊り編み」「丸胴」など、昔の製法を守りながらモノづくりをしているブランドの無地Tシャツ、ポケットTシャツを紹介していきます。
Merz b.Schwanen(メルツ・ベー・シュヴァーネン)
1936年にドイツの南西部のシュヴァーベン・シュラに丸編機が持ち込まれ、当時一般的であったリネンのアンダーウェアよりも着心地の良いコットンの商品を生産開始。コレクションはすべてオーセンティックなもので、1920年代・30年代・40年代の職人の衣服よりインスパイアされています。
クラシックな生産工程と職人による巧みなディテールや技術は、創業の土地「シュヴァーベン・シュラ」の伝統的なニットウェア生産者のサポートにより当時のまま復活。ボディはすべて脇の継ぎ目のない丸胴で、旧式の丸編機により生産しています。そしてボタン・下げ札・織りタグ・パッケージングと、すべてドイツ製にこだわり抜いているのが最大の特徴です。
・クラシックTシャツ
やや着丈が長めで体型を選ぶフィッティングですが、このブランドの生地は日本の吊り編みとはまた別物の素材感です。コットンとニットの間ぐらいの上品な着心地です。
本当のクラシックには「よく練られたシンプルさ」が必要だと思います。この落ち着いたラウンドネックTシャツは、ピュアなオーガニックコットンが心地よい肌触りで、忘れられない多くの思い出に残る永遠の定番です。– ブランドHP
Tieasy Authentic(ティージーオーセンティック)
日本に現存する旧式の編み機を使い、一般的なTシャツの生地に比べ、約1/3の速度でゆっくりと丁寧に高密度に編み立て。温かみのある独特な味わいは、熟練した職人の高度な技術が成せる技です。
・ボートネック半袖バスクシャツ
適度な密度で柔らかく織られたバスクシャツは、洗練さと温かみを兼ね備えています。生地厚はそれなりにあるので、初夏やインナー使いに優れた1枚です。
高密度スラブコットン(HDCS)を使用した、シンプルな半袖ボートネックTシャツ。
FilMelange(フィルメランジェ)
2007年の春にうまれた、究極のカットソーのブランド。FilMelange(フィルメランジェ)は「混ざった色の(Melange)糸(Fil)」という意味として名付けられました。
気取らず、誰にも似合って、時代を超えて愛される「日々の暮らし」の色を厳選した天然素材を使って、柔らかく、軽く、うつくしい生地へと編み立て日本の匠と呼ぶに相応しい職人たちが、丁寧に心をこめて仕立てた謹製品です。
DIZZY(ディジー)
本当に柔らかくて軽い。着ていくうちに若干たるみが出てきますが、雰囲気があります。個人的には1サイズオーバーを上品に着るのがおすすめです。
オーガニックコットン糸の製造工程でふるい落とされた良質な繊維を集め、50%のバージンオーガニック綿と掛け合わせて紡績された有機リサイクルコットン「オーガニックラフィー」。
この柔らかでコシのあるわたを別注染色し、特別番手に紡績したオリジナルのメランジェカラー糸を吊り編み機にかけ、ヴィンテージの風合いたっぷりの天竺生地を作りました。
着丈は短め、身幅はやや広めのデザイン。耐久性のあるバインダー仕様の首周り。ただしっかりした生地というだけでなく、FilMelangeの柔らかな着心地も感じられる1枚です。– ブランドHP
SUNNY(サニー)
DIZZYに比べると素材感という点では物足りなさを感じますが、生地が薄くハリがあるので真夏に着るのはこちらですね。
ハリとコシの強い「GIZAコットン」を使用し、糸にあえてムラ感を残した紡績を行い、ぎりぎり綺麗になりすぎない「こなれ感」を演出。
脇にはぎのない丸胴仕様で、縫製部分が肌に触れることが少ないため、ストレスフリーな着用感です。
肩から後ろ襟ぐりにかけてのチェーンステッチはタコバインダーと呼ばれ、昔から用いられている手法で補強やデザイン上のアクセントとなっています。– ブランドHP
Jackman(ジャックマン)
タナベメリヤスの創業者、田辺貢の魂を受け継いだ福井県発祥のファクトリーブランド。戦後、アメリカンベースボールに憧れ、脱サラし工場を設立。Jackmanはその創業時からの技術と精神を引き継ぎ、独自の視点での“あまのじゃく”なモノ作りにより着る人に高度な満足感を提供しています。
・ポケットTシャツ
風合いを出しながら、ハリのあるUSA Cottonを使用しているので上品でいて着心地が良いのが特徴。特に生成りの色合いが素晴らしく、リーズナブルながら夏の主役になれる1枚です。
アメリカ、ミシシッピ川流域の綿作地帯を主産地としたUSA Cottonを使用したポケットTシャツ。綿毛を遠心力で糸に整えていく空気紡績によって、カラッとした素材感を生み出します。
最も伝統的なBaseball ユニフォームのポケットデザインは、Wステッチやポケット口の形状、大振りのサイズ感など、1890年代からユニフォームにポケットがなくなるまでの代表的なディティール。カラーのKinariは染色を施していない綿そのものの風合いが特徴です。– ブランドHP
WhitesVille(ホワイツヴィル)
数多くのアメカジ・アーミーブランドを手掛ける「東洋エンタープライズ」のブランドであるWhitesVille(ホワイツビル)。クオリティの高さとコストパフォーマンスの良さで有名なブランドです。
アメカジブランドの中では着丈も長く、身幅もあり使い易いサイジングです。
生地も程よい厚みで、使い易い。値段も控えめなのでルーティンの中心に持ってこいのTシャツです。
Nigel Cabourn(ナイジェルケーボン)
1971年にデザイナーのナイジェル・ケーボン氏が学生時代に立ち上げた「クリケット」というブランドが元になり、1981年にブランドをスタート。
ヴィンテージミリタリーのコレクターとしても知られており、それらの資料をもとに作り上げるヴィンテージミリタリーやワークウェアへのリスペクトと、ブリティッシュトラッドのサイズバランスが特徴です。
・ニュー ベーシックTシャツ
ラグランスリーブとポケットのボタンが無地Tのアクセントになり、使い易い1枚。生地はやや硬めですが、適度な厚みで着崩れもなくローテションの中心にぴったりです。
フライス(丸編み機で編み上げた編地)を一本交互針抜きの両面ハーフフライスに変更。糸を引き揃えで入れる事で、これまで以上にキックバックが良くなり、頑丈になりました。
生地がぼってりと分厚くなった訳ではなく、目が立った存在感を持つようミクロの単位で設計されています。丸胴のボディはわずかに幅を広げました。– ブランドHP
Warehouse(ウエアハウス)
1995年の創立以来、ファッションという流行に左右される業界に在りながら、決してそれに流されない、「ヴィンテージ古着の忠実な復刻」というテーマを追い続けている。
縁あって出遭った一着のヴィンテージの生産された時代の背景を考察し、糸の一本から生地、縫製、そして洗い加工にいたるまで、徹底的に研究。生産された当時の無骨さや、匂いなどの風合いを消さないサイズアレンジにも取り組んでいます。
・Lot 4601 ポケットT
ふくよかな生地と横に走るムラがヴィンテージを感じさせます。しっかりした生地で、着込むほどに味わいが増す1枚です。生地が厚いので初夏ぐらいまでと、インナーに使用するのが良いと思います。
「吊り編み機より希少」といわれる旧式のローゲージ編み機で編まれたウエアハウスの定番ボディです。12番のムラ糸で独特の陰影が出るように編まれたこの生地はシャドウボーダーと呼ばれており、無地でありながらうっすらと横段のようなムラが浮かびます。極端に前下がりの現代的なネックラインではなく、フライスにパイピングを噛ませる事で強度を保ちながら、着込むほどにネックラインが緩み自然な前下がりが生じます。– ブランドHP
BETTER( ベター)
厳選された生地を使用し、デイリーユースに最適なスタンダードアイテムを作る国産(MADE IN JAPAN)ブランド。
・ラフィーコットン クルーネックT
本当にデイリーユースにぴったりで、使い勝手がいい。着心地の良い生地、現代的なシルエットなどスタイルを選ばない1枚です。
素材のラフィーコットンは、超長綿糸を紡績する際にそぎ落とされた落ち綿を再度紡ぎ合わせて使用したリサイクル糸。繊維長が短いため独特のムラ感があるのが特徴です。
さらにBETTERでは脱脂加工を施しドライな肌触りに仕上げた、プレミアムラフィーコットンです。
Entry SG
真に価値ある製品づくりを目指し、私たちがこれまで培ってきた経験と技術を結集させることで、製品を手にしていただいたすべてのお客様に、私たちの情熱が伝わるような妥協のない製品づくりに、
スタッフ一人ひとりが力を合わせ心をひとつにし、「参加= ENTRYする」という考えから生まれました。
・ティファナ
着込んでも伸びないよう補強された襟元がアクセント。生地はやや硬めで、着込むほどに味が出るタイプではありませんが、購入時からしっくりくる1枚です。Entry SGは作りがタイトなので、骨格が小さめの方にぴったりなサイズ感だと思います。
シンプルを極めた、ポケット付きTシャツです。長年の定番アイテムをENTRY SG風にアレンジしました。ゆっくりと手編みのように編み立てられた素材は心地よくあなたを包み、シルエットもスタイリッシュに仕上がりました。左胸のポケットは男心をくすぐるデザインを追求しました。– ブランドHP
BARNS
1985年にスタートした東京発のアメカジブランド。様々な年代のアメリカの空気感をベースに、ブランドのこだわりである日本の職人技術を駆使したもの作りを、高いコストパフォーマンスで実現しています。
・クルーネックTシャツ
バーンズの吊り編みTシャツは本当に柔らかくて軽い。それでいて着込んでも生地のへたりが少ないのが特徴。とくにかく着心地がよく価格もリーズナブルなので、迷ったら手に取る1枚です。
米綿を使ったムラ糸を使用し、からっとしたドライな質感を残すために、一般的な糸よりもぼわつき(毛羽立)の多いムラ糸をチョイス。その糸を使用し空気を含むように生地をゆっくり編み上げる事で、柔らかさと粗野な風合いを生み出している。– ブランドHP
DeluxeWear(デラックスウエア)
デラックスウエアはアメリカンヴィンテージと現代を融合し、完全日本製にて品質を追求するアメカジブランド。
・SDT(BRGD)シリーズ
厚い、柔らかい、丈夫を謳う人気の吊天竺「SDT(BRGD)シリーズ」。
元々はフワフワに編立てる和歌山の旧式吊編機を使用し、編糸に40番を2本撚り合わせて編み立て、限界まで密度を詰めたこれ以上無い特殊素材です。1日におよそ15m程の生産量(Tシャツにして13着分)の大変非効率な希少素材でもあります。
GOOD ON(グッドオン)
GOOD ONのTシャツは365日洗濯してもダメージのない丈夫さが特徴。
20年にわたって品質と技術を高めながら、全てにおいてこだわった古き良きアメリカの名品を今に落とし込み、毎日何気なく袖を通したくなるような究極のデイリーウェアを生み出し続けている。
・クルーネックTシャツ
カラッとしたUSAコットンが真夏でも着心地が良く、本当に何度洗濯してもダメージがほどんどありません。ピグメント染めされている商品が多いので、着込むほどに色がかすれ独特の味わいを持ちます。
「COTTON USA」マークは、世界的に評価されている上質なアメリカ綿を50%以上使用した製品につけられる信頼のマーク。CCI国際綿花評議会が認定し、さらに日本の厳しい品質基準をクリアした製品だけに付ける事が許される高品質の証です。– ブランドHP
GOODWEAR(グッドウェア)
1983年創業のアメリカ マサチューセッツ州エセックスのスポーツウェアブランド。厚手のヘビーウェイトコットン生地を使用した、丈夫なTシャツが人気のブランド。
・ポケットTシャツ
コシとハリのあるヘビーウェイトのUSAコットンが特徴。耐久性に優れていて、着ていく内に雰囲気は出ていくけど、丈夫でヘタレないのがいいところです。
こちらは定番にしてブランドの代名詞とも言える、7.2ozヘビーオンスコットンを使用した、半袖ポケットTシャツです。