黒ずんだデニムを糊付けで作る「デンプンチャレンジ」

インスタで見かけた赤土チャレンジに触発されて、デンプンチャレンジを始めてみました。

でんぷんチャレンジとはなんぞよ?と思われるので、説明していきます。

マッコイズ代表 辻本氏のインタビュー

元記事は不明ですが、黒ずんだ色落ちしていることがあるヴィンテージジーンズについて、

「糊について、昔はでんぷんやコーンスターチなどの天然素材を使っていました。だからリジットデニムを天日の中で履き込むと糊が酸化などで色変化をおこして薄っすらと茶色くなる。」

とのこと。昔は糊を落とすことなくジーンズを穿いている人が多かったというのも見ますし、ヒゲやアタリの付き方が鋭角のものもよく見かけます。

恐らく糊が付いたままの硬い生地で、立ったり座ったりを繰り返す→糊によりヒゲが定着する→力作業によりその硬い生地が擦れる。

これにより劇的なヒゲやアタリが付き、糊の酸化によって生地が黒ずんでくる。というのが、僕の仮設です。

これに加えて、赤土や水の錆によってもジーンズの着色が進んだのだと思います。

ヴィンテージジーンズの横糸は白くない(ものがある)

この酸化による色の変化について、インディゴの酸化以外にも横糸の酸化でそれが顕著に見られます。

同じリーバイス501の中で、横糸の色を変えたり、草木染めをしたりということは考えにくいと思いますので、ヴィンテージジーンズの中で、裏の生地を見て茶ばんでいるものはやはり酸化や着色の影響といえます。

横糸の色の変化も色の印象に影響している

ジーンズはインディゴで染色された縦糸と染色していない横糸で織られています。

インディゴの色の変化ももちろんですが、染色されていない横糸も色を黒く見せる要因のひとつだと思います。

横糸は染色されていないので、もちろんインディゴそのものの色に影響は与えませんが、生地が擦れて横糸が覗き見えてきた場合、その横糸が白くなければより黒っぽい印象を受けると思います。

デンプンチャレンジ

やっと本題です。

リジットではないジーンズに対して行うので、どれほどの変化が見られるか分かりませんし、糊付けしたジーンズも穿き続けるので、正直インディゴの変化を見分ける自信がありません。

ということで、でんぷんによる酸化は、裏地である横糸の変化で見て行こうと思います。

ジーンズ デニム 糊 デンプン

変化を見るといっても、単体では分からなくなりそうなので、数本のジーンズを比較して変化を見て行きます。

元々の横糸の色は全然違うのですが、色の濃いフルカウントの茶綿とナイロンのジーンズに近づけば、糊による酸化の効果があったとみなします。

(左から)ウエアハウス LEE boysモチーフ、ドゥニームの10周年、フルカウント WWⅡ、シルバーストーンのXX、ナイロンのXXです。

フルカウントは毎年発売する限定モデルに茶綿を使っているので、一番色が濃いと思っていたのですが、意外にもナイロンが一番濃い。

生地はFOB製作のモデルですが、草木染めしているものではないでしょうか。

糊付け

リジットと同じ状態のように糊を付けると穿きたくなくなるので、洗濯後に一般的な糊付けよりやや濃い目に、デンプンの入った糊を付けることにします。

それを洗濯する度に繰り返します。

糊は近くのスーパーにコーンスターチがなかったので、ポテトスターチを原料にします。ポテトスターチはいわゆる片栗粉です。


作り方

1.デンプン質のパウダーを用意(タイ在住なのでタイ語です)。

2.水に粉を入れてよくかき混ぜ、火にかけます。

水600mlに対してスプーン山盛り1杯で、ジーンズ2本がある程度パリッとします。

(今回はがっつり糊付けしたい気分だったので、山盛り2杯入れています。)

3.強火で常にかき混ぜながら温めます。弱火の場合は20秒置きにかき混ぜても敷きつきません。

強火で1~2分もすると、少しずつ透明になってきます。

ここから粘りが出て敷きつきやすくなるので、弱火にします。

4.全体が透明になってきたら出来上がりです。

5.これをジーンズが漬かる程度の水によく混ぜて、ジーンズを浸せば完成です。

桶につけていますが、特に理由はありません。僕は現在洗濯機を持っていないので、泣く泣くこうしているだけです。

糊の濃度について

今回のように水600mlにスプーン山盛り2杯で、最低限の水につけると結構バリバリに仕上がります。

乾燥後に履く最初はちょっとチクっとしますが、すぐに慣れるレベルです。

今回は糊付けによるエイジング狙いなので、本当はもっと薄くてよいのですが、僕は洗濯回数が多いので、少しアタリを付けたくて敢えて多めにしています。

糊付けによる弊害

糊の跡が残る

僕が手作業でやっていることも大きく影響していると思いますが、ジーンズに糊の跡が付きます。

ダマがあるとこんな感じで結構目立ちますし、糊の濃度を濃くした時ほど、乾燥時に物干し竿と接している部分が特に糊の跡が残りやすいです。

もちろん穿いていれば取れていきますが、埃が付いているにも見えるので、すぐに外に穿きに出る場合は濃度が薄くした方がいいでしょう。

臭くなりやすい

しっかり乾燥させたつもりでも、曇りの日に乾燥させると、匂いが顕著にでます。

汗と反応するんでしょうか?ジーンズが少し蒸れると、生乾きっぽい匂いが出やすいです。

1日穿くと臭くなる→天日干しを繰り返して匂いの発生を防いでいるのですが、汗ばむことがある場合は穿くのを躊躇います。

この点は結構ストレスなので、デンプン質をある程度残すだけなら、市販の洗濯糊に少し入れる程度の量にするのが良いと思います。

 

この実験は時間がかかりそうなので、次のレポートはいつになるのか全く読めませんが、気長にお待ちください。

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