一度は穿いてみたいと思っていたグランドオールズ。
色落ちが手ごわいデニムなので、色が濃いものを見つけても躊躇していたのですが、なんとか穿けそうなサイズで色落ちの良いものを確保しました。
コンディションはまずまず。アタリが付きやすくないグランドオールズでここまでメリハリが出ているので、結構根性を入れて穿いたものだと思います。
グランドオールズの色落ちと生地
オンスは14オンスぐらい。生地は柔らかくてしなやかです。
パッと見た時に、ウエアハウスの初期の頃に近いなと思ったのですが、よく見ると点落ちはほとんどありません。
しなやかな色落ちの中に線落ちが走っていて、線の中に若干大きさの違う点が混じっている感じです。
生地をアップすると、こういう縦落ちです。なんかすごい普通なんですが、雰囲気あるんですよね。
引きで見てもらった方が、雰囲気が良く分かると思います。
パッカリングも雰囲気があります。
縦落ち云々というより、生地感がいいんですよね。
ここら辺の色落ちを見た時に「XXを最も再現した」という点に納得しました。
パーツ
大戦モデル独特ですかね。ポケットの形状がやや縦長です。
黒ラッカーの月桂樹模様。
大戦モデルといえばスレーキが特徴ですが、このモデルは普通のスレーキと変わりありません。
リベットはシルバーストーン製。変色もなくきれいな状態です。
縫製はいい加減に雑で、抜けた感じが絶妙です。
硬くて分厚いレザーをイメージしていましたが、薄くてしっとりしている質感です。
このモデルは耳にクセがあり、耳の幅が場所によってかなり違います。
裏返すとこんな感じ。膝部分で一回細くなって、また普通に戻って、裾でまた細くなります。
シルエット
グランドオールズ、シルバーストーンのXXモデルは、とにかくその太さも有名で、ドカンだの袴などと揶揄されています。
そのシルエットは既に体験済みだったので、購入するならジャストサイズと思っていたのですが、見つけたのは1サイズ下。
実寸を見る限りなんとか穿けそうだったので、最悪穿けなくても良い考えで購入しました。
173cm 66kgで 29インチを着用。
穿き姿を見て思ったのが「あれ、意外といい。むしろ今っぽい」。
1インチ下のサイズということで、ウエストはギリギリ。ご飯食べた後はかなりしんどいでしょうが、これならウエストジャストでも大きくシルエットが崩れることはないでしょう。
横から見ると流石に太いですね。でも許容範囲だな。
後ろも問題なし。むしろヒップ周りは1インチ大きい方が良さそうなくらい。
感想
正直オークションなんかに出品されているグランドオールズの色落ちを「それほど大したものではない」と思っていたのですが、実際手にしてみると凄みが分かりましたね。
ヴィンテージのXXに見えることはないでしょうが、生地の雰囲気はリプロダクトの中では一番良いですね。
オンスも高くなく、シルエット的にも膝下から少し絞ると良い感じにできそうなので、ジャストサイズがあったら1本確保しておきたいです。
この1本は少しウエストがきついので、トップボタンをずらしてウエストを広げて、穿き込んでみようと計画中。
シルバーストーン or グランドオールズ
このデニムはグランドオールズのもので間違いないですが、もう1本シルバーストーンかグランドオールズか分からないデニムを持っています。
今回グランドオールズを手にすることで、恐らくシルバーストーン時期のものだと思えるようになりました。
ほとんど色落ちしていない中古品を購入し、2019年初頭に今年はこれを穿くと宣言してしまいましたが、生地の厚さに負けてあまり穿き込めなかった1本。シルバーストーン(グランドオールズ)のXXモデル(?)です。とに[…]
シルバーストーンの方は穿き込んでいないので明確には言えませんが、今回手にしたグランドオールズのフラッグシップとは生地が違います。
グランドオールズのが生地が薄く、染めも青っぽい。色落ちもグランドオールズの方がシャープで、シルバーストーンはやや大味な感じがします。
といっても、グランドオールズにも廉価版があり、それがどんな生地かは不明なので、はっきり言えない感じですが、ちょっとすっきりしました。