フルカウントの定番1953年のXXモデルであるlot.0105です。
20年に渡りフルカウントのレギュラージーンズとして降臨した、もはや何も語ることのないモデルですが、2019年にモディファイされてしまいましたね。
こちらは中古で購入したもので、ほどほどにアタリが付いた、僕好みの穿き込み具合です。
概要
発売:1997年~2019年
価格:23,000円
2019年夏頃に発売されたモデルからアーキュエイトステッチ、赤タブがなくなりました。
中古で購入したので購入年は不明です。
FULL COUNTの生地
フルカウントの代名詞といえる、13.7オンスのジンバブエコットン100%。
ジンバブエコットンの生地はオンス以上に軽やかで、夏場でもそこそこ快適に穿けるジーンズといえばフルカウントと言われます。
中古で買うと生地が薄くフラットになり、柔らかさもかなり消えています、その本質は味わいにくいですが、穿き始めから2年ぐらいはその生地の素晴らしさが味わえると思います。
暑い日でも家で穿き続けられる唯一無二の存在ですね。
個人的には、コットンを産地で意識させられた最初の洋服でもあります。
その柔らかい生地と0105のシルエットは、リジットでかなり穿きこまないとアタリは爽やか。
オンスも低めなので、ヒップの表情が豊かなのが特徴かなと思います。
ほど良い縦落ち。ステッチの切れ方もちょうどいい感じ。
パッチは牛革かな。印字は読みとれないぐらいまで消えてしまっています。
耳の色がしっかり残っています。他のモデルも穿いているのですが、なぜかこれは色残りがいいです。
フルカウントは夏でも穿ける
フルカウントといえば、「夏でも穿ける」ジーンズの代名詞としても有名です。
13.7オンスとリプロダクトのジーンズとして軽めの生地であることもそうですが、ひとえにジンバブエコットンを使った素材の優秀さにつきると思います。
汗をかいても生地がべとつかず、サラッとしています。また生地の乾燥性にも優れていて、長時間穿いていても、その時間を忘れてしまいます。
室内穿きでもストレスがなく、うたた寝なんかした時も、フルカウントのジーンズは脱がなくてもそのまま深い眠りに就いてしまいますよ。
FULLCOUNT 0105のシルエットとサイズ感
1953年のXXモデルということもありそこそこ太目ですが、生地の柔らかさも手伝って良い意味でワークっぽさは薄めです。
ただ少しテーパードがかかっているので、収まりは良いです。裾幅は21cmぐらい。
裾に遊びがないくらいの丈なら、ランニング系のスニーカーにも合わせられます。
ポケットはやや小さめ。色落ちしてしまうとよく分からないですが、0105はバッグ姿がカッコいい。
僕はお尻があまりないのでその醍醐味が味わいにくいですが、LEEと同じようにバックポケットの広がり感が0105の売りのひとつだと思います。
感想
13.7オンスで作られた、肌触りの良いジンバブエコットンの履き心地は最高で、長時間穿いていて最もストレスがないジーンズです。
ワンウォッシュでもフルカウントと分かる生地感は独特でいて、繊細。
腰周りにやや余裕があり、存在感のあるヒップ周りのシルエットでワーク感を出しつつも、微妙にテーパードされたラインと品のある生地で絶妙なバランスを保ちます。
フルカウントの難点を上げるなら、売りでもあるジンバブエコットン100%。
穿き心地は最高だし、品のある生地感は他にないものではありますが、その柔らかさ故に穿いている実感が薄いことです。
また、長い間穿き込んでいき、生地が薄くなってくると物足りなさを感じるところでしょうか。
このモデルの生地にコシがあれば個人的には完璧なジーンズなんですが、穿き心地と諸刃になってしまいそうなので、そこはしょうがないですかね。
発売以来その点が改善されるのを待っていたのですが、2019年のモディファイが別の方向に行ってしまったのは残念。
とはいえ、新しいジーンズを買う際に常に候補に入ってくるのがフルカウント。
一度ボロボロになるまで穿き込んだので最終的に落選しますが、やっぱり魅力があるジーンズです。