土エイジングの発端はこれ「デニムの育て方 – 旅編」。
汗をかいて、砂埃がある環境でデニムを履き続けていると、古着の匂いがした。
これを無理に再現するために、デニムを土で汚してエイジングするというシンプル極まりないお話です。
土エイジングの狙い
エイジングというものすごく抽象的なお話なのですが、明確な狙いとして「色が抜けた生地に色を付ける」ということがあります。
色落ちが進んで、ロープ染めのインディゴが抜けて白くなった糸が白すぎると、軽く見えてヴィンテージ感がない。
特に僕は洗濯の回数が多く、色残りしている部分がかなり青いので、レギュラーデニムのように見えてしまいます。
洗濯回数が少なければ自然と白い糸が汚れで染まりますが、そこを意図的に色を付けるというのが大きな狙いです。
土エイジングの方法
ただ土を付けるだけだと、生地に浸透しないので濡れた土を塗りつけて乾燥しています。
それを叩いて土を取り、しばらく穿いて馴染ませます。土を付ける前のデニムは1週間ほど穿いて、多少は汗がしみた状態です。
「汗+土」で古着の匂いを再現する=エイジングと考えているからです。
この状態で長期間放置しておくと、汗で縫製の綿糸が切れてしまいそうなので、2週間ほど放置して水洗いします。
ちなみにこのエイジングの最終的な効果は不明。数年経って分かるものでしょう。
以降、洗濯前のデニム画像です。
洗うとどうなるか
洗剤を入れて普通に洗うと、頑固についた土汚れ以外はキレイに落ちます。
もちろん色落ちした部分の糸も白くなります。なので、ポイントはさらっと水洗い。
汗も完全に落としきりたくありませんし、糸も白くしたくないので、最低限の汗汚れを落とすようにしています。
それでここからは土エイジングを繰り返すか、放置しておきます。
色落ちしたデニムをヘビーローテーションで穿くこともないと思うので、じっくりゆっくりエイジングを進めていこうと思います。
(左上)ウエアハウス 1001 Wパッチ時代
(左中)ウエアハウス ペインターパンツ
(左下)オアスロウ U.S ユーティリティパンツ
(右上)ウエアハウス ラングラー11MWプロトタイプ
(右下)フルカウント 1100-13 大戦モデル