大江洋服店 OA01XX(0522)の色落ち・経年変化 vol.01

大江洋服店 01XX 色落ち 経年変化

「大江洋服店さんのOA01XXモデル」の色落ち・経年変化 vol.01です。

私的に初めての大江さんのデニムになります。

これまで何度も気にかけていた大江さんのデニムですが、発売してすぐに売り切れるので、何となしに未体験でおりました。

購入したのはOA01XXの4代目となるモデル「OA01XX-0522」。2024年7月15日現在、最新のモデルです。

※同じ生地から染めが少し異なる派生モデル「SOA03XXD-0823」も限定で2023年に販売されていました

大江洋服店とは?

メジャーブランドではないので、ざっくり概要を。

1935年創業のテーラーであった大江洋服店がルーツ。
素材製造以外の全ての工程を自ら手がけるため、企画、素材の厳選、パターンから縫製まで、細部に渡り妥協ない生産を行える事を強みとしている。

老舗テーラーさんと、ビンテージデニムのリプロダクションは紐付かないと思いますが、技術や研究度はトップクラス。

ただテーラーさんが仕上げるだけあって、アメカジブランドより仕上がりが綺麗(これは人によって良し悪しがあると思いますが)

写真で見ても繊細さを兼ね備えたデニムであることが伝わってきます。

大江洋服店 OA01XX-0522の概要

価格:32,560円

発売時期:2022年5月(23年9月から着用)

モデル:OA01XX(フラッグシップモデル)

オンス:13.5oz

特徴:

初代〜3代目を穿いていないのでアレですが、やはり着実に進化を遂げてきたデニム生地の最新版である点です。

今回の生地には1940年代のヴィンテージデニムからヒントを得て、 新たに開発されたO.A04XXを採用。

大江洋服店が開業当時から続けてきたデニム生地の「色」「テクスチャー」へのアプローチとは全く異なるアプローチによって開発されたものになります。
それは「古い書物」「デジタル解析」、 そして大江洋服店の独自開発技術である、経年変化加速装置「タイムマシン」を駆使することで実現したデニム生地になります。

この新たなデニムとこれまでのデニムの違いをはっきりと体感することはなかなか難しいですが、これまでのアプローチでは実現できなかった大きな変化が含まれています

大江洋服店 OA01XX-0522の色落ち

週3回程度の着用で、10ヶ月が経過。まだまだ色落ちはこれから、といったところです。

13.5オンスで凹凸が強いデニムではないので、変化のスピードはやや遅目かなと思います(洗濯は3回)。

大江洋服店 01XX 色落ち 経年変化

バックから見ると、面構えの綺麗さが分かってもらえると思います。

ベルトループの色落ちが進んでいるのは、タックイン率が高く、筋トレ時に寝転んでいたことによります。

それなりにヒゲは入っていますが、ガツっとした感じではなく滑らか。線の縦落ち(予備軍)が見られます。

セルヴィッチの出方も強調感はなく、色落ちと共に自然に浮かび上がってくると思います。

コインポケットも綺麗な仕上がり。パッカリングも弱めで程よい、自然な感じです。

私にしては初回の洗濯まで頑張ったつもりだったのですが、ハチの巣はほぼなしです。

裾のウネリはは悪くはないですが、少し斜めに入ってくれるともっと雰囲気が出るかな。

ただデニム全体の雰囲気とのマッチングを考えると、これぐらいで良いかなとも思います。

ディティール

ボタンはオリジナル。錆が出ているのは、ビタミンCにつけて酸化させているデニムに、クローゼットの中で触れたからだと思います。

リベットもオリジナル。こんなパーツですら、佇まいが綺麗です。

最もパッカリングが入るバックヨークも品があります。

レザーパッチはしなやかな質感。LotにはOA01XXだけ入り、生地のバージョン(0522)の表記は入りません。

滑らかな質感から感じる以上に、凹凸とムラはありますが、あくまで程良い具合です。

感想

3代目のOA01XXまでは色落ちを見ていたので、まだ全貌が見えてくるフェーズではありませんが、想像に近いです。

シルエットは男らしいストレートといった感じで、LVCに近いので、ヴィンテージのリーバイスに近いかなと思います。

 

特筆すべきは、品の良さ。

生地の表情、質感、パッカリングなど、ゴワゴワ/ボコボコといったアメカジブランドとは違いが明らかです。

それ故に物足りなさを感じたりもしますが、こういう存在のデニムって他にないなと思います。
(90年代のレプリカブランドいうとタブロイドニュースのような、控えめな印象を受けます)

癖もなく穿き心地が良いので、日常的なシンプルなスタイル時に手にしたくなる1本ですね。