アメリカ製 501を手に入れるなら「110周年」バレンシア工場が狙いか

リーバイス 501 110周年

これから争奪戦になっていくだろうアメリカ製リーバイス501。これはビンテージではなく、レギュラーのお話です。

80年代の赤耳以降のレギュラーもかなり高騰してきていますし、もう90年代ものにまでこの流れが及んできています。

今後のことを考えると1本ぐらいは90年代ぐらいのアメリカ製を確保しておきたいもの。

ということで購入したのが「93年製の501 110周年記念モデル」です。

 

リーバイス501 110周年モデルとは

リーバイス501 110周年

ミドルエイジの方が「Boon」を読んでいたころ発売され、当時は評判の悪かったあれです。

LVC以前の「501 BigE」モデルのレプリカ(当時:16,000円)です。

リーバイスのレプリカをざっくり辿ると、

87年~89年

502のレプリカが日本製で復刻。確か2回に渡って発売されていると思います。

※他、503B-XX、701XXなども発売されているんですね。
https://www.mylevis501.com/2017/08/1988-fw-levis-book-vol6.html

92~95年

ボーイズ版の品番で503B、レディース版の品番で702(供に12,000円)の日本製が人気に。

近しい品番で過去にも販売されているようですが、中古市場に出回っているのが同品番がほとんどこの時期です。

爆発的な人気商品となったのはこのタイミングでしょう。そして少し遅れて今回のアメリカ製501が発売されました。

90年代後半 LVC誕生

ということで、確か高額な限定発売品はあったと思いますが、リーバイスオリジナルのレプリカ(アメリカ製)の普及品としては、レプリカ第一号の商品になると思います。

ただこの501はまったく人気がなかった。先に発売された特に503Bの色の濃さや質感、シルエットなどビンテージ感満載なレプリカに比べ、色も薄く、シルエットもワイドではない。

ビンテージ感がなくレギュラーより野暮ったくて、どこにも刺さらなかった。

しかし今となっては、逆に新鮮に感じます。

レギュラー品との違い

正直赤耳が付いていること以外はよく覚えていません。BigEモデルなのでもちろんシルエットやパーツ、縫製は異なります。

染めもレギュラーより少し濃かったと思います。また生地感ももちろんレギュラー品とは異なったはずですが詳細な情報は持っていません。

ではレギュラーではなく、決して出来のよいレプリカではなかったこの501の何が良いのか。

単純に古着屋で色落ちしたこの501を見た際、レギュラーとは違うビンテージ感があったからです。
(やっぱり生地がレギュラーとは違う)

リーバイス501 110周年モデル 詳細

前置きが長くなりました。色落ちは少ないですが見て行きましょう。

パッチはBigEレプリカということで紙パッチ。「501」の印字はBigEと異なりレギュラー仕様です。

ただ「501」の表記については、発売当社はBigEと同じ表記でした。どこかのタイミングでレギュラーのパッチを流用したのだと思います。

レギュラーに近い雰囲気ですが、少し生地感が異なります。

パッカリングは意外と入ります。

TOPボタンは「SPECIAL」の刻印あり。バレンシア製(555)だと思いますが、ボタン裏は撮り忘れました。

リベットはまったく変色なし。

赤タブはBigEではありますが、レプリカらしい雰囲気です。

まだ毛羽立ちが残っている状態なので、色落ち感は分からない。ただ色落ちした個体を見ているので、縦落ちがあまりないことは知っています。

比較的色落ちがある箇所でこんな感じ。アメリカ製のレプリカならではの耳の出方ですね。

耳は意外としっかりしています。

織りムラは少ないです。

リーバイス110周年の価格と珠数

同時代の日本製レプリカ「503B」「702」に比べると、珠数は圧倒的に少ない。

もちろん同年代のレギュラーよりも少なく、その中でコンディションがよく、サイズが合うものとなるとかなり数が限られます。

そんなこともあり、色落ちが少なくゴールデンサイズだと2万円越えも当たり前になってきています。

とはいえ、まだアンダー1万円での出品も見かけるので買うなら今かなと思います。

で、このデニムを早く手に入れないと買えなくなりそうと思ったきっかけがタイでの価格。日本から仕入れたデニムがタイのインスタや大きなマーケットで販売されているのですが、この501でコンディションが良いものは3万円オーバーなんです。。

基本的にちゃんとしたデニムの価格は日本より高いので価格の妥当感はあるのですが、海外のバイヤーもアメリカ製への需要や、その希少性をちゃんと把握しているということです。

この流れが中国なんかに流れると、完全アウト。バブル期に日本人がアメリカ製のデニムを買い漁ったように、日本のデニムも買い占められてしまいかねません。
(日本より貧富の差が大きいので、金持ちの数が日本より多いんです)

アメリカ製のリーバイス501で買うなら買うならこれかな。という紹介でした。とはいえ、待ちのデニムが多くてすぐには穿けないんですけどね。