23歳の誕生日に当時の彼女からもらい、その後18年に渡り使い続けたイルビゾンテの財布。
もう経年変化や味を超えている状態だったのですが、愛着から手放せず、最終的にはボタン錆の腐食で、レザーが破れるまで使いました。
イルビゾンテとは
「イルビゾンテ(IL BISONTE)」は、1970年イタリア・フィレンツェで、職人ワニー・ディ・フィリッポ氏が創業した革製品のブランド。ハンドメイドで丁寧に仕上げられた革製品は、使えば使うほど色が深く柔らかくなり、自分になじんでいく過程が楽しめる。
イタリアンレザーが特徴で、ホワイトハウスコックスなどのブライドルレザーと比べると、ほっこりした質感が楽しめます。
スーツスタイルなどとの相性は悪いですが、カジュアルなスタイルや質感を求めるならビゾンテは最高のレザーブランドだと思います。
18年後の経年変化 素晴らしい味
レザーの表皮が剥がれてボロボロですが、良い表情していると思います。
同じモデルは現在取り扱いがないですが、元々はこんな状態でした。
ビゾンテのマークも消えかかっています。
ボタンも摩耗ですり減って、錆が出ていますね。
レザーも擦り減って、オイルを塗っても革が甦らない状態です。
表から見るとこの状態。黒っぽくなっているのは、カード類を入れていた箇所です。
ビゾンテの財布を使い続けた感想
10年ぐらい経った頃から、いろんな人に「買い換えたら?」と突っ込まれていました。でも中々手放せないというか、次の財布が欲しいと思うこともありませんでした。
柔らかさがありつつも、表情があるしっかりとした造り。オイルが馴染んだレザーを見ていると不満がなかったんですよね。
「これで十分でしょ」。人から突っ込まれた時にいつもそう思える財布でした。