ウエアハウス(WareHouse)デッドストックブルー 1001XX(1915年)の色落ち/経年変化レポート4回目です。
穿き込み開始から28ヵ月。「穿き込み」→「ブラシで擦る」→「穿き込み」と、アタリの弱い生地に業を煮やしてブラシで擦ってから週3日ほど穿いていました。
そこから半年間ほど週1日程度の穿きこみですが、ちょうどインディゴが落ちきって糸の染まっていない部分が出るタイミングなので、そこそこ変化があります。
ウエアハウス DSB 1001XX(1915年) 概要
購入日時:2021年6月
価格:35,200円
生地:
7.5番×7.5番を使ったデッドストックブルー用のデニム。バナーデニムが7番×7番で13.5ozだったので、12.5~13oz程度の重さだと思います。
DSBの1940年代のXXモデルである「1000xx」「1000zxx」、1936年モデル「1004xx」と同じ生地だと思います。
染め:このモデルは50%ナチュラルインディ(天然藍)を使用しています。
DSB 7.5番×7.5番生地の特徴
最大の特徴は、コシがなく、ハリが強いこと。
ハリがあるので粒立ちは良いのですが、コシが本当にないので、ヒゲはワンウォッシュ時ぐらいに無理やりつけないと駄目でしょう。
他の特徴を上げると、シボ感が強く、油分が多いように思います。
穿き込み環境と洗濯
約28ヵ月。2年ほど週3日程度着用。時折筋トレ時に着用して、ブラッシングしています。
最近は週に1回程度の着用頻度です。
定期的に泥で汚しているのと、ここ1年は洗濯の際に片栗粉(ポテトスターチ)で作った糊を付けています。
また生地の特徴で書いたように、メリハリなく薄っすらした色落ちになりそうだったので、多少生地を濡らしてブラッシングしたり、ボタンを錆させたり、セルフ加工しています。
穿き込み開始から10ヵ月ほど経過した「ウエアハウス Dead Stock Blue 1001XX 1915年モデル」。DD(ダックディガー)シリーズとは一味違う色落ちが楽しめる生地で、穿き込みを楽しんでいました。ただ少しオー[…]
色落ち/経年変化 レポート3回目
ヤレタ生地感、パッカリングなど変わらず雰囲気はいいです。
ただウエアハウス特有のインディゴの粘りの無さとキレがない発色になってきました。
天然インディゴが50%入っているののと、泥汚れが定着しているので白っぽさは出ていませんが、それでもリーバイスのヴィンテージと比べるとボヤ〜っとしています。
ヒゲはブラシで入れたので綺麗ではないですが、まあ引きで見れば違和感ないので良しとしています。
ヤレ感とか錆びたボタンなど、良い雰囲気です。
ブラシ激しく擦っていた部分は、かなり色落ちが進んでいます。
ボタンは塩水で錆びさせていましたが、錆の進行が止まったのでビタミンC(Citric Acid)を水で薄めて放置していたところ加速しました。
あたりが付きずらい生地だけに、裾は控えめな色落ちです。生地感はすごいですね。
バックサイド
錆が増えてきて、シンチバックの雰囲気はマシマシです。
パッカリングやシングルステッチでの縫製など、このデニムのハイライトです。
ポケットはちょっとブラッシングし過ぎましたかね。
レザーパッチもビタミンCで何か変化起きるかなと期待したのですが、傷んだぐらいで概ね変化なしです。
感想
フェーズとしてはインディゴが淡くなるタイミングなので、このデニムのピークは過ぎたかなというところ。
やはりウエアハウスの染めは(リプロダクト全般その傾向ですが)、色落ちが進むと色が淡いんですよね。。
泥とか錆で誤魔化せていますが、全体的に白っぽい色になっていきそうです。
ただ現時点の色落ちはかなり好きなので、実験的にインディゴの色を変える方向に持っていきたいと考えています。
(詳細は実験後)