ウエアハウス(WareHouse)デッドストックブルー 1001XX(1915年)の色落ちレポート3回目です。
穿き込み開始から19ヵ月。「穿き込み」→「ブラシで擦る」→「穿き込み」と、アタリの弱い生地に業を煮やしてブラシで擦ってから週3日ほど穿いていました。
が、やっぱり物足りなさを感じて再度ブラシで擦り、洗濯したところです。
19か月で洗濯14回程度。
ブラシで擦ったこともあり、色落ちが加速しました。
※ブラシで擦っているのはヒゲ部分だけ、全体にブラッシングはしていません
※まだ泥が落ちていない部分があります
ウエアハウス DSB 1001XX(1915年) 概要
購入日時:2021年6月
価格:35,200円
生地:
7.5番×7.5番を使ったデッドストックブルー用のデニム。バナーデニムが7番×7番で13.5ozだったので、12.5~13oz程度の重さだと思います。
DSBの1940年代のXXモデルである「1000xx」「1000zxx」、1936年モデル「1004xx」と同じ生地だと思います。
染め:このモデルは50%ナチュラルインディ(天然藍)を使用しています。
DSB 7.5番×7.5番生地の特徴
最大の特徴は、コシがなく、ハリが強いこと。
ハリがあるので粒立ちは良いのですが、コシが本当にないので、ヒゲはワンウォッシュ時ぐらいに無理やりつけないと駄目でしょう。
他の特徴を上げると、シボ感が強く、油分が多いように思います。
穿き込み環境と洗濯
約19ヵ月。平均週3日程度着用。時折筋トレ時に着用して、ブラッシングしています。
定期的に泥で汚しているのと、ここ半年は洗濯の際に片栗粉(ポテトスターチ)で作った糊を付けています。
また生地の特徴で書いたように、メリハリなく薄っすらした色落ちになりそうだったので、多少生地を濡らしてブラッシングしたり、ボタンを錆させたり、セルフ加工しています。
穿き込み開始から10ヵ月ほど経過した「ウエアハウス Dead Stock Blue 1001XX 1915年モデル」。DD(ダックディガー)シリーズとは一味違う色落ちが楽しめる生地で、穿き込みを楽しんでいました。ただ少しオー[…]
色落ち/経年変化 レポート3回目
ヤレタ生地感、パッカリングなど変わらず雰囲気はいいです。
ただ色落ちが一気に加速し過ぎな気もしますね。。色の濃度はそれなりにあるのですが、レプリカデニム特有の色の霞みがあります。
とはいえ、天然インディゴが50%入っているので、青の出方はキレイです。
線路型の耳は出ないですが、1915年モデルらしい感じが良いですね。
まだ泥が落ち切っていないですが、しばらく穿いていると馴染んでくれるのではないかと期待しています。
線落ちはほぼなし。天然インディゴの発色がいいです。
ポケット周りのヤレ感は、ブラッシングした割に自然な感じです。
酸化した古いデニムの雰囲気があります。
ボタンは塩で錆させて、徐々に表面が剥げていっています。
やっぱりこのデニムの顔はステッチ。パッカリング、シボ感など諸々相まって雰囲気最高です。
シンチバック、サスペンダーボタンも塩で錆させてます。
もう少し赤錆が出てくれると嬉しいのですが、何度か塩水をつけても錆だらけにならないです。。
レザーパッチの色も落ち着いてきました。
裾の捻じれはあまりなし。コシがない生地なので、こんなものでしょう。
生地の凹凸感がすごいです。
感想
改めて、DSBの生地はアタリが付きづらい。。
とにかくコシがないので、穿き込み開始時のハリがある内にコントラストをつけるしかないように思います。
ただ、1年未洗いの根性穿きをしている方でも劇的な色落ちになってないので、7.5番×7.5番の生地は特殊な環境で穿かない限り、思ったような色落ちにならないと思います。
それなりのコントラストを望むなら、大戦など生地が厚いものを選ぶことがマストでしょうか。
やっぱりベースは30年代の生地
ある程度色落ちが進んだこのデニムの表情は、40~50年代のXXとはまったく異なります。
こちらも改めて思ったのが、DDのバナーデニムって「30年代の生地」のレプリカなのです。
しかも生地感としては、30年代前半なのではと思います。
(1937年のXXはもう少し目が詰まっているように思うので)
DSBはDDの流れを汲んだモデルでしょうから、やはり同じ傾向が見られます。
なので、1915年モデルのレプリカとしては狙った通りのモデルだなと思います。
ただこの生地で40~50年代のレプリカを作っている点はいただけない。
どのブランドも愚直にレプリカしてくれないですね。。
とはいえ、このモデルは気にいってます。ブラッシング前提でも、他にはない個性と魅力がある1本だと思います。