「そういえば、ウエアハウス(WareHouse)の1001xxを穿いたことがないんだよなー」。
デニム好きでブログまでやりながらも、人気モデルを穿いたことがないことに気後れしつつ早10年。
やっとのことで中古を購入したので、1001との比較など含めて紹介していきます。
(とはいえ、バナーデニム以前のモデルです)
全体の色落ちとハチの巣を見る限り、穿き始めだけ少し根性穿きをして、それ以降は洗濯頻度が高めに穿き込まれたと思われる1本です。
ウエアハウス 1001xx 色落ちと生地感
これまで目にしていた1001xxの色落ちが、メリハリの利いた激落ちなものが多かったので、バリバリの生地感を想像していたのですが、全然違いました。
意外と素直な生地感で、凹凸を強調したレプリカ感は薄めです。
もちろん根性履きすればバリバリの色落ちにはなるでしょうが、がんばって穿かないと淡泊な色落ちになりそうです。
縦落ちが適度に走り、色落ちが速いのか濃淡があまりありません。
耳の出方も自然で、摩擦が多い膝あたりは、ネップ感も出ています。
ヒップの生地はクタレた感じもなく硬い表情で、大戦モデルっぽい生地感のようにも見えます。
ほどよく凹凸感のある生地ですね。
パーツ
コインポケット周り。腰ヒゲが入っているので、オーバーサイズで着用していたこともないと思うのですが、コントラストの低い色落ちです。
打ち込みのリベットはきれいにエイジングが進んでいます。
スレーキのリベットは黒っぽく変化しています。汗をかく部分なので、酸化しているのでしょうか。
パッカリングもほどほど。ハリがある硬い生地ではないのですが、糸の撚りが強いせいですかね。ちょっと硬い印象です。
パッチは質感が良く、サラッとしていて品があります。
1001と1001xxの比較
ご存知の通り、製造時期によって生地も多少違いますし、DD名義や記念モデルなど含めると1001と名が付くデニムも沢山あります。
また現在の1001xxはバナーデニムと呼ばれる生地になっているので、現在とは別物です。
なので、比較するといっても微妙なところですが、同時期に作られた1001と1001xxの傾向として、参考程度に見て頂ければと思います。
こちらは今回の1001xx。
同時期の1001です。
穿き込み方が違うので色の違いは置いておくとして、1001の方が生地の凹凸感とネップ感が強いです。
1001xx。
1001。
拡大した生地を見ると凹凸・ネップ感の違いは明らかでしょう。
ちなみに色の青さの違いは、1001を泥染めしていのでそこで差が出ていると思います。
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シルエット
174cm 65kg でややがっちり体型。33インチを着用(2インチオーバー)。
2インチオーバーで、裾も自分に合わせて処理していないので、かなりでっぷり。
オーバーサイズ穿いても腰周りのタブ付きがなく、脚周りはタブつきますね。
さまーずのダボダボ感をイメージしていたのですが、ウエアハウスのシルエットだとオーバーサイズで穿いても再現できなさそうです。
ジャストサイズで穿いた1001のシルエットは、別ページから見てみてください。
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感想
1001xxという品番から激落ちする生地を想像していたのですが、素直な印象を受ける1本でした。
また1001は1001xxの廉価版というイメージもあったのですが、1001はアタリを付けやすく、インディゴブルーの色落ちが愉しみやすいモデルだなと、その存在価値を見直しました。
こういったヴィンテージリプロダクトのデニムを初めて穿く人には、1001の方が合っているように思います。
とはいえ現在のバナーデニムは、1001とは傾向が大きく違うようなので、中古でこの時期の1001を確保するですかね。