これで90年代レプリカデニム全盛期のトップランカーたちは一通り制覇ですかね。
最後はその中で最も珠数が少ないだろう「LevinScheme(レヴィンスキーム)」です。
LevinScheme(レヴィンスキーム)
1996年から茨城県のデルボマーズから3回に渡って販売されたデニム。縫製はウエアハウスが担っていたそうです。
(確か僕がウエアハウスを初めて見たのが1995年だったので、ブランド創立当初から縫製の技術が凄かったということですかね)
「リーバイスXXを最も再現した」というのは、グランドオールズ(シルバーストーン)の代名詞になりつつありますが、ヴィンテージの有識者曰くは、このブランドが最もXXに近いとのことです。
(恐らく珠数の差で、そうなったのでしょう)
生地は13.75オンス。生地感もウエアハウスに近いものがあります。
しかしグランドオールズはシルバーストーンの倒産で再生産ができないのは分かりますが(最近ブランドが復活しているようですが)、デルボマーズさんはなぜ再生産しないんでしょうね。
勝手に想像するに、生地もウエアハウスが生産していて、ウエアハウス側が嫌がっているんですかね。
LevinScheme(レヴィンスキーム)SS01XX 色落ち
いくつかのモデルが展開されていたようですが、手に入れたのはSS01XX(大戦モデル)になります。
激バキされたものでもないので、現時点ではその実力は実感できておりません。
LevinScheme(レヴィンスキーム)の生地
スマホサイズの写真を見る限り、一瞬「ウエアハウス?」と感じるかもしれません。他のリプロダクトだとウエアハウスに一番近いと思います。
(同時期である、初期のウエアハウスを穿いたことはないのですが。。)
といっても実際に手にしてみて、もしくはPCサイズで見て頂くとやっぱり違います(ウエアハウスのWパッチ期と比べると)。
一番の違いは穿き心地がしなやかなこと。
ウエアハウスは穿き込んでも生地が元気が硬くてゴワゴワしていますが(DD、DSBはまた違いますが)、レヴィンスキームはここからメリハリつくかなと心配になる感じです。
この点はグランドオールズと同じで、ある程度洗いをかけた状態での生地のヘタリが大きいように思います。
ヴィンテージは制作してからの年数が異なるのであれですが、結構ペラペラですよね。あの感じに近いかなと思います。
色味はこれまたウエアハウスに近い感じではあるのですが、若干青みの光沢が抑えられているように感じます。
穏やかながら適度な線と点が入り混じります。
写真から受ける印象より生地はホロホロと崩れそうな感触です。
耳はあんまり出てませんが、XXモデルなのでこれぐらいの方が近い気もします。
LevinScheme(レヴィンスキーム)パーツと詳細
コインポケット周り。
一番アタリが強い腰骨の下あたり。擦れ感があっていい雰囲気が出ています。
トップボタンはオリジナル。
リベットは無印で、まだまだこれから変色しそうですね。
スレーキのは大戦ならではで、ヒッコリー仕様。リベットは「UNIVERSAL」製です。
耳の見た目はまんまウエアハウスですが、綾織りの厚みが薄めで雰囲気が違います。
生地の凹凸は比較的控えめだと思います。
遊びは少な目で、ガチの再現を狙ったパッチです。
この粒立ち感と危うさがヴィンテージっぽいですね。
パッカリングもまだまだで、これから育っていくでしょう。
赤タブの雰囲気はもうまんまですね。穿き込むとあの感じになるでしょう。
感想
「リーバイスXXを最も再現した」というのは伊達ではなくて、本当にそう思います。
双璧をなすグランドオールズも生地はヴィンテージがよく、写真で見ても独特のオーラがありますが、XXに近いという点で見ると、やはりこのモデルが最も再現しているような気がします。
とはいえ、かなり色落ちしたものも見てはいるので、XXと比べると色残りがなかったり、粒立ちは足りないと思いますが、私なりにもう少し穿き込んでみますのでご期待ください。
一度は穿いてみたいと思っていたグランドオールズ。色落ちが手ごわいデニムなので、色が濃いものを見つけても躊躇していたのですが、なんとか穿けそうなサイズで色落ちの良いものを確保しました。コンディションはまずまず。[…]