ドゥニーム XXタイプ2(SHINS期)の色落ち – 濃いインディゴは他にはない魅力

ドゥニーム タイプ2 色落ち

昔々穿いてみたいと思っていたドゥニームのXXタイプ2。

WEGO移管後にもタイプ2名義のモデルがありますが、ここで紹介するのはSHINS期のXXタイプ2です。

ドゥニーム タイプ2 色落ち

メリハリの付きづらいタイプ2で、ここまで気合いの入った色落ちをしているので、前所有者の方ががんばって根性穿きしたのだと思います。

ドゥニーム XXタイプ2の発売時

このタイプ2デニムは発売当時かなり話題になっていて、特にショップ関係者の中ではかなり評価の高い生地でした。

当時ショップの店員さんと話していて、10周年モデルのようなハリのある硬い生地ということで、僕もかなり発売を期待して待っていたことを覚えています。

誰が穿いてもしっかりしたメリハリの付くデニムではなく、よりリーバイスのヴィンテージ感に近づいた自然な色落ちを目指したモデルとのことで、行きつけのショップ店員さんも熱く語っていました。

ただ結局、色落ちサンプルを見て、買わなかったことは記憶にあります。

ドゥニーム XXタイプ2の生地

90年代~オリゾンティ期のXXモデルの流れを汲みつつも、明らかに違う表情です。

タイプ2は10周年モデルに近いという話がありましたが、オンスが低く凹凸も少なくてハリのある生地だった10周年モデルとは全然違いました。

タイプ2の特徴としては、オンスは高く、密度が高い生地感で、凹凸もかなり感じられる生地です。

割とメリハリの付かない生地なのが不思議なぐらい凹凸があって、ヘビーオンスな生地感です。

逆にシワができずらく、ヒゲやハチノスが入りずらいように思います。

耳の出方は通常のXXモデルよりは自然ですが、生地感としてはヘビーオンスのデニムそのもの。

点落ちでも線落ちでもなく、生地全体が荒立っています。通常のXXモデルをより激しくした感じですね。

ただ色の傾向は違い、こちらは黒っぽいインディゴで、この点はリーバイスのヴィンテージに近いです。

パーツ

コインポケットのアタリの出方は独特です。通常のXXモデルとは明らかに違う生地感と色が分かってもらえると思います。

リベットはスタンダードです。

トップボタン。

耳はXXモデル定番の茶耳。生地の凹凸が強いのもよく分かると思います。

皮パッチは色味が独特。質感がないように見えますが、触った感じは柔らかいレザーで高級感があります。

シルエット

174cm 65kgで31インチをジャストサイズで着用しています。

シルエットはXXと大体同じ感じしょうか。後ろの股上が少し短い気がします。

メリハリが効いていて、黒っぽいインディゴの色が良いです。

後ろの股上が浅めなので、タワミもなくきれいなシルエットです。

XXモデルながらの武骨さがありつつも、日本人にあったシルエットですね。

ヒップがキュッとしていていますが、膝にかけての絞りもなく、武骨なストレートです。

総評

この黒っぽい色だけど、アタリが付いている部分のカスレ感はかなり好みです。

ただネップ感がなく、密度の高い生地なので、硬い印象にはなります。

穿き込んだタイプ2モデルの色落ちを見ると、白っぽいものが多いので、凹凸が強いのにメリハリがつきにくい生地なんでしょう。その分長く穿けますが、凹凸が強いので全体的に色が抜けてしまいます。

色落ちの状態としては今がピークで、この雰囲気を保つにはきっとここからも根性履きが必要だと思います。

生地も厚いので穿く時期が限定されてしまいますが、穿いては寝かしてで数年かけてもう少し色落ちを進めていきたいと思います。